芸術から考える理性と感性

今回のLECOで学んだ「芸術から考える理性と感性」について紹介したいと思います。

 

2012年明治大学商学部大問番号1より

 

 日本の芸術作品は神話や道徳の理性的な内容をもとにしてつくられていた。しかし、明治時代になり西洋の考えが入ってきたことで、新たに感性という視点をもって芸術作品をたしなむようになった。 つまり、新たな芸術への捉え方として、感情の表現を見出すものになった。

 

 例えば、花を愛でるということは神話の中にも出てくるものだが、感性という視点を持つことで、花を愛でる=美であるという考えが生じる。

 

 そもそも、明治以前は理性、感性という概念は存在しておらず、芸術の捉え方は1通りしかなかったが、理性、感性という概念入ってくることで芸術の捉え方が増え、以前の考え方が廃れてしまう。 例えば能には神様が例外なく出てくる。しかし、現在の人は能に神様が出てくると捉え、たしなむ人はほとんどいない。

 

 このように日本の芸術においては神話、道徳が存在するという考え方が無くなってしまった。

 

 

 私はこの文章を読んで概念の誕生による価値判断の変化について非常に興味を持ちました。そもそも、最近は神話という考えが科学の発展によってさらに廃れている気がしました。もしかしたら、新たな概念が生まれることで今の芸術への判断の仕方自体変わるかもしれません。

 

 だからこそ、考えの成立をたどることで以前共有されていた考えを知る事ができるのだと思いました。

 

 

今回も見ていただきありがとうございました。