歴史の在り方

今回のLECOで教わった「歴史の在り方」についてご紹介したいと思います。
2008年東大文科より


歴史とは一般的に絶対的評価基準があるとされている。しかし、実際は様々な観点から歴史的事実を捉えることで、様々な解釈が生じる。


例えば、織田信長桶狭間の戦い今川義元を破った。織田信長側の視点から考えれば、劣勢でありながらも戦に勝てた英雄と捉えられる。一方で、今川義元側からの視点だと我が大名の首が討たれて敵を打ちたい、などと思うだろう。とてもじゃないが、織田信長を英雄とは普通は思わないだろう。


このように、1つの出来事でも立場によっては様々な解釈が生じるのである。つまり記録されてる歴史はあくまでも1つの視点から成り立つものである。もちろん、歴史を記録する人は自分への利益がないことは積極的には記録しないだろう。このことから歴史=記録者の利益に基づき取捨選択されたものと捉えることができる。


また、歴史とは記録者の記憶によって構築された1つの視点と言うこともできる。記憶とは自分が経験した出来事全てである。だからこそ、歴史は記録する人に取捨選択された記憶とも言える。


その一環として自分が経験したことを記録として残すことは可能だが、自分が死ぬまでは残した(記した)歴史に対する責任というものがつきまとうものである。




私はこの文章を読んで世界史の視点の良さがわかりました。世界史は各国に視点を当てながらも相互的に出来事を学んでいくと思います。例えば、日露戦争は日本からの視点とロシアからの視点で学びます。このように世界史は相互的な視点を提供してくれるのです。だから私は、様々な境遇や視点から学ぶことで1つの出来事で様々な捉え方を学べる世界史はとても役立つと思いました。



今回も見ていただきありがとうございました。