日本人の良さとは

今回のLECOで学んだ「日本人の良さ」について紹介したいと思います。
2013年明治大学商学部大問番号1番より

 欧米では主義主張の一貫性を求める側面が強い。一方、日本では曖昧さが頻繁に付きまとい、一貫性とはかけ離れている存在である。

 国際社会では曖昧さが良く評価されていない。例えば、絶対的価値判断が存在しない、主義主張がない、決断力に欠けるなどと批判されがちである。


 しかし筆者は、日本人は曖昧さがあるからこそ本来(一貫性を突き通す)なら対立する場面でも対立しないですんでいると述べている。つまり、自分の視点からだけでなく相手の立場も考えることで相互の理解が可能であるということである。例えば、利害対立が生じる対立の場合、相手のことも思いやることで互いに納得した答えを導くことができる。

 このような曖昧さがあるがゆえに相互理解を可能にしている日本人の良さを、現代のようなグローバル化が進んだ外交で用いることで、国同士の対立を減らせるのではないかと筆者は考えている。また、日本のあり方を世界に伝えることが、日本が世界に貢献できることであるとも筆者は考えている。そうすることで、対立が少ない国同士の関係を築けるのである。



 私はこの文章を読んで多様性の重要性に改めて気づきました。 よく、政治の討論番組では自分の意見を押し通そうとするがあまり過激な言動が目立ちます。そして、考え方が違うだけなのに批判的になってなんでも否定したがる学者が多くいるのも事実だと思います。

 しかし、対立をしていても一向に新たな解決策は生まれないわけですから、共感できる部分にはきちんと合意をする必要があると思います。また、意見が食い違う時には自分の意見を伝えた上で相手の意見も受け入れ、より良い考え方に達することで必ずよい解決策や案が生まれると思います。

 そのためには、必要条件としてやはり考え方の多様性、臨機応変に考え方を変えられる力が必要なのではないかと思いました。


今回も見ていただきありがとうございました。