資本主義はなぜできたのか

今回はおさらいとして「資本主義はなぜできたのか」について紹介したいと思います。

1999関西学院大経済学部大問番号一番より



なぜ人は労働をするのだろうか。おそらくそれは個人的な理由が大半である。例えば、お金を稼ぎたいから、やってみたいからなど様々である。

しかし、前近代(主に産業革命以前)は自分のための労働という考え方が無かったと言われている。どういうことだろうか。

まず、私たちの周りで宗教を信仰している人はどれ程いるだろうか。もちろん多いとは思うが、昔と比較すれば全然少ない。なぜなら、科学が発展することにより、宗教は道理に合わないものとされ衰退したとされている。

例えば、日照りが続いているから、神様は怒っているだろう。だから生け贄を捧げてもう一度雨を降らせてもらおうなんていう考え方は根拠がないものとして現在では行われてない。

もともと宗教とは共通のものを信じることで集団意識を重視していたが、宗教が衰退することで個人を重視するようなった。つまり、集団利益より個人の利益の方が重要であるとされたとも言えるのである。このことは資本主義経済が優位とされている考え方からしてもわかることである。

よって、個人の利益を追及するための労働という考え方ができ、今の社会の構造(資本主義)が成り立ったのである。



今回も見て頂きありがとうございました。